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【書評】伝説の一族。  「富の王国ロスチャイルド」

富の王国 ロスチャイルド
富の王国 ロスチャイルド
池内 紀

「ロスチャイルド」

この言葉の持つ神秘的な響きは、今でも変わらない。

私の心の中では、「成金」だけで終わらず、派手なビジネス一辺倒の一族でもなく、どこか裏で世界を操っているという神秘的なイメージを持っていた。ただ、日頃、思い出すことはほとんどなく、これまで、ロスチャイルドとは何かを調べるには至らなかった。

本の内容は、劇的なエピソードの連続という類のものではなく、むしろ丹念に調べた事実をしっかりつなげて本にした、という印象だ。著者のあとがきによれば、10年がかりで調べた内容のようだ。

ロスチャイルド家が守ってきた家訓でもっとも印象的なのは、
親族同士よる結婚により結束を守っていたことだ。後に医学的指摘により、この家訓は終わりをつげるが、この方法によって、遺産相続や婚礼貢物等による財産の流出も防いでいたようだ。

 さらに、徹底した教育も見逃せない。学科はもちろん、ダンス、芸術も徹底して幼少の頃から、それぞれ専門の家庭教師により仕込まれる。さらに男の場合は、成人するとすぐにロスチャイルド経営の銀行に入り、実務を、ビジネスを徹底的に仕込まれる、というシステムが出来上がっていた。

 通常は、二代目は親の苦労を見ているので散財することはないが、
三代目ぐらいになると本業そっちのけになって散財してしまうというケースが多い中、この教育システムによってしっかりと代々ロスチャイルドらしさ
が失われずに続いてきたのだろう。

 一方、ビジネス一本槍ではないエピソードとしては、多額の寄付とワインの話が印象に残った。

 富める物の義務として、多額の寄付をする話はよく聞く。もちろん、社会的責任を果たすという意味合いがあるのはいうまでもないが、一族の印象を守ることに相当神経を使っていたロスチャイルドらしさの観点からすると、
当然の行いだったのかもしれない。

 また、戦争に巻き込まれたゆえ、接収された美術品を取り戻せずやむなく美術館に寄贈したエピソードや、相続税が莫大になってきている中、コレクターとしての責任として、切り売りせず美術館に丸ごと寄贈することで美術品の適切な保存を確保した話も興味深かった。この辺りの考え方は、教育システムの賜物だったであろう。

 さらに、ワインについては、有名(私はこの本で知ったが)な、ボルドー地方・メドック地区のシャトーを手に入れ、「シャトー・ムートン・ロートシルト」「シャトー・ラフィット・ロートシルト」を育てた点も興味ぶかい。何事も、本物にしてしまう力がこの一族には、やはりあったのだろう。

 これを機会に、もう少しロスチャイルドについて調べてみよう
という気になった。

株式会社プロFPJapan所属FP・富田ラッキー
書評の鉄人
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